ところがどっこい、天国から地獄……。一番上のヒナの運命やいかに!?

 オオバンの子育てのひねくれっぷりは、ここからが本番。子育て開始から1週間ほどたつと、両親はとつぜん、生き残った一番下のヒナをかわいがりはじめるのです。上のヒナが食べ物をねだっても、かみついたり、頭をくわえてふり回したりして拒否。下のヒナはえさをたくさんもらい、そのうち上のヒナより大きくなります。

 まあ、いちばん上の子がそれまで無事なら、の話ですが……。

オオバンって、どんな鳥?

 オオバン(アメリカオオバン)は、全長38cmほど。北アメリカから中央アメリカの川や沼に生息しています。生まれたてのひなはオレンジ色をしていますが、6日ほどで目立たない色に変わります。