同行取材で驚かされたこと
以前、本書編集担当の私が、「沸騰ワード10」で紹介されたお家に取材同行したとき、志麻さんは、ホイコーローを作ろうとしていました。
しかし、冷蔵庫を見ると、テンメンジャンがありません。
そのとき、志麻さんはどうするか? 私は興味深く志麻さんを観察しました。
しかし、志麻さんはまったく戸惑う雰囲気はありません。
私:「志麻さん、こういうときは何で代用するんですか?」
志麻さん:「はい! 味噌と砂糖としょうゆで!」
内心、「味噌と砂糖で本当にできるの??」と私の頭は混乱したのですが、志麻さんが味噌と砂糖としょうゆでホイコーローを作っているのを見ていると、それはそれは香ばしい香りが漂ってくるではありませんか。
もう味見をしなくてもわかりますが、食べてみると、文句なしのうまさでした。
このように、志麻さんは、中華の調味料がなくても、まったくあわてずに、味噌と砂糖で代用してホイコーローを作っていたのです。
ふつうの人なら、「テンメンジャンがないので買ってきてくれますか?」と言っているだろうに、志麻さんは「大丈夫です!」と、スーパーに行こうとする私を制して見事に絶品料理を仕上げた!
この貴重な瞬間を目撃できたのは驚き以外のなにものでもありません。
これ以来、私もない頭を使って、「代用できるものはないか?」と常に考えようと思いました。
これは、まさにビジネス書のアイデア開発本に出てくる文句です。
志麻さんの料理風景を見ていると、「生産性」「ムダ取り」「アイデア開発」など、仕事にまつわるキーワードを思い出し、非常に勉強になります。