就職活動、自己分析の次はエントリーシートの記入。
自己PRや志望動機で、いったい何を書いていいのかわからず、
悩んで一行も進まない人も多い。
意外と知らないESの考え方と書き方の基本ルールを伝授する。

100%熱くても、100%客観的でも通過しない
エントリーシートとは何を伝えるものか

 そもそも、エントリーシートは何を記入し、なんのために書くものか、きみたちは理解しているだろうか。意外と知らずに書いてしまっている人が多い。

 まずはエントリーシートの意味するところについて述べたい。

1)冷静に情報とスペックを記入するパート
2)きみの思いのたけをエッセイにして、ズドーンと相手に届けるパート

 この2つがドッキングしているものが、エントリーシートである。

 単に自分という人間の情報を伝えるためでもない。「御社を志望した理由は~」と、ただ単に情熱的な思いをつづればいいというものでもない。両方あっての、エントリーシートなのだ。より高いクオリティを求めて、エントリーシートを「創り込んで」ほしい。通過するためだけではない。その後の面接でも、そのまま通用するようなものであるべきなのだ。

 やってしまいがちなのは、採用者の目を引こうとキャッチーなタイトルづけをしたり、幼い表現をしてしまうこと。

 例えば

 「途上国の現実にショックを受ける!」
 「彼らのために働きたい!!」

 など、「!」を多様したり、事実に感情をからめてしまうケース。

 エントリーシートは「ビジネス文書」である。端的に、わかりやすい文章を書くべきなのである。その際に、アピールアピールにならず、「抑えた」形で知的に情熱を込める。奇をてらわずに、正攻法で勝負すべきなのだ。