先の例でいえば、こう書くのがいい。

 「途上国の開発に携わるビジネスに関心がある」

 一方、「思いを伝える」部分では、多少のアラを残すつもりで思い切っていかないと、伝わるものも伝わらなくなる。

 創り込んでと書いたが、最終的にきれいなものにしようという意味ではない。きれいなものにしようとすると、本当に没個性的なものなってしまうことが多いので、注意してほしい。

 いずれにしても、1)と2)のバランスとメリハリを意識して、エントリーシートを書くことを忘れないでほしい。

どうやって、エントリーシートで
アピールすればいいのか。 

 家庭教師でも、コンビニバイトでも、ラーメン店のバイトでも、十分に勝負になる。

 ただし、重要なポイントがある。

 ネタは切り口が勝負。つまり「どんな切り口でどのように語るか」で、相手への印象がまったく違うものになってしまうのだ。

 例えば、

・どんなコンセプト(目的)でやったのか。
自分のことだけを考えたのか、自分のお客さまのことまで考えたのか。
それとも、ほかのスタッフや彼らのお客さまのことまで考えたのか。
あるいは、ほかの店舗のことまで考えたのか……。

・単発の挑戦ではなく、後に引き継がれていく「新しいスタンダード」になることを意識してやったのか

 こうした切り口で語るのであれば、それが短期間のアルバイトであろうと、短期間のボランティアであろうと、通常の授業の話でもあろうと、きわめて尊い。