美容室、大手通販サイトでも
販売されているニセ検査

線虫がん検査「N-NOSE」の開発者の広津崇亮氏

「ニセ検査を行っている団体があって困っているんですよ」

 そう怒るのは、線虫によるがん検査研究の“本家本元”、線虫がん検査「N-NOSE」の開発者であり、事業化を進めている広津崇亮氏(株式会社HIROTSUバイオサイエンス代表取締役)だ。

 同社のホームページでも、以下の様に注意を喚起している。

“注意事項”
 線虫がん検査『N-NOSE』に似た商品が、一部のクリニック、インターネット、美容室などで販売されていますが当社とは一切関係ありません。
この検査方法は、九州大学と弊社(代表広津崇亮:株式会社HIROTSUバイオサイエンス)が保有する特許技術です。 現在この技術は研究段階であり、一切「検査サービス」及び「販売」はしておりません。
 また一般の方々は、 検査を受ける事はできません。“線虫がん検査『N-NOSE』に似た商品”にはくれぐれもご注意ください。

 広津氏はもともとは生物学者。東京大学で20年以上に渡り線虫の嗅覚の研究に従事し、有名な科学論文誌「Nature」や「Science」にも論文が掲載されたことがある一流の研究者である。

 11年前に九州大学に助教として招かれ、同じく助教であった医学部の園田英人氏との共同研究によって、線虫は、通常の検査では発見しづらいステージ0のがんの有無までも、わずか一滴の尿から嗅ぎ分けられることを発見。2015年に発表した論文で、世界を驚嘆させた。