「セブンプレミアム」の名を冠したセブンの総菜は、鈴木敏文前会長(現名誉顧問)が毎日のように発売前の商品を試食し、欠点があると思えば容赦なくダメ出しをして作り直しをさせるなど、その品質にひたすらこだわり続けてきた。

「他のコンビニ各社と比べて、セブンが総菜の開発のためにかけた人手や設備投資のコストは圧倒的」(コンビニ業界関係者)。それが、現在の平均日販の差に表れているといえる。

敵はコンビニ以外にも

 ファミマも、かつてセブンで食品本部長を務めた本多利範氏が15年に商品本部長に就き、弁当や総菜を刷新する「中食構造改革」を進めてきた。ただ、足元ではファミマよりさらに地力の弱いCKSの製造設備を強化しながら、セブンの背中を追うという闘いを強いられているのが現状だ。

 さらに、総菜のニーズは伸びているものの、敵はコンビニだけではない。何より、店舗内に調理場がある食品スーパーが得意とするところであり、スーパー最大手のイオンは近年、魚介類専門のイートインコーナーを始めるなど、小売業と食の在り方は実に多様化している。規模ではコンビニ業界2位となったファミマがセブンを追撃するには、総菜のさらなる強化が不可欠である。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 岡田 悟)