巨人が動いた。セブン-イレブン・ジャパンが創業以来初めて店舗レイアウトを大幅刷新すると発表。目玉は冷凍食品(冷食)の売り場面積を2~3倍にするというもので、2021年までに1万店舗での展開を打ち出している。
セブンが熱を上げる冷食は、確かにその成長が目覚ましい。日本冷凍食品協会の統計によると、16年の家庭用冷食の国内生産額は約2900億円。11年と比較して約11%増加している。背景にあるのが、女性の社会進出などによる「中食」市場の拡大だ。
中食は、飲食店を利用する「外食」と、家庭で素材から料理する「内食」の中間に位置付けられ、弁当や総菜、調理・加工されたものを家庭で食べるというもの。
冷食もその一つで、調理に簡便さを求める「時短」ニーズが追い風となった。冷食専門店の仏ピカールが日本へ進出したことが話題になるなど、小売りにおける冷食強化の流れは加速している。