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セールスフォースが年商100憶ドル達成を
まだ“第2章”と言う理由

――キース・ブロック セールスフォース・ドットコムCOOに聞く

ダイヤモンドIT&ビジネス
【第72回】 2017年10月19日
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最終顧客が最先端を走っている

――「顧客の成功」とは、直接的な取引先のことだけではないということですね。

 そうです。世の中の流れは、どのような企業であってもより最終顧客の考えに沿うことが重要になっています。なぜそうなったのかというと、スマートフォンの普及です。スマホがすべてを変えてしまったと言ってもいいでしょう。最終顧客はスマホを使って情報を収集し、他の人とシェアしたり商品を購入したりしています。

 重要な点は、最終顧客が常に最新のテクノロジーを自由に使いこなしているということです。そのため企業は、この顧客に遅れずについていかなければ、ビジネスができなくなったのです。

 B2B企業も例外ではありません。日常使っているスマートフォンの使い勝手が、ビジネスの現場でも求められています。ユーザーの期待レベルはすごく変わってしまいました。固定概念を持たず、最終顧客と向き合い、顧客が何を求めているのかを常に考えていく必要があります。それがまさに、デジタルトランスフォーメーションにつながっていくと考えています。

売上100憶ドルは「第2章」

――今年度、売上高100億ドル(約1兆1000億円)を達成する見通しを発表しています。大きな壁を突破したと思いますが、どう評価していますか。また、次の目標は何でしょうか。

 私が4年前にマーク(マーク・ベニオフ セールスフォース・ドットコム創業者、会長兼CEO)から、いっしょに働かないかと誘いを受けた時、年間の売上は40憶ドル程でした。彼は「この会社を100憶ドルの企業にしたいから、手伝ってほしい」と言いました。

 私は「もちろんそれはできる、でもこの会社は100億ドルではなく、200億ドルの会社になる」と答えました。4年前、すでに弊社が備えていた事業の土台となるものから判断して、200憶ドルは達成できると確信したのです。その土台とは、製品、顧客のすばらしさ、そして社員の3つです。

 セールスフォースの社内には『Book of Salesforce』という本があって、そこにはセールスフォースの成長の未来予想が書かれています。今年度の100憶ドル達成は重要な節目ではありますが、この本の中では第2章にすぎません。そして第3章は、顧客とともに成長して売上200憶ドルを達成したときとされています。セールスフォースの成長はまだまだ続きます。

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