悪い話をするときは要注意!
ポジティブなこと見つけて、それを先に言おう
会議ではいつも「いい話」から始めることも重要なポイントです。
日本人同士であれば、難しい局面でいい話をするのは、状況認識が甘く、脳天気なイメージで、場合によっては、ふざけているとさえ思われるかもしれません。
しかし、英語を話す相手とのやりとりでは、難しい状況でも、まずいい話をして全体のバランスを取るべきです。
なぜなら、英語の文化では、ポジティブ思考の人が圧倒的に好まれる傾向があるからです。好まれるというよりも、ビジネス上は「仕事ができる人」として評価されると言っていいでしょう。反対に、ネガティブの人は評価されません。
苦しい状況でも、評価できる点を見出せる人であり、そこに着目して苦境を乗り越えようとする人が、仕事を無事に着地させられる人なのです。
また、発生したトラブルを報告するのであれば、救いのあることから伝えます。ある製造ラインでトラブルが発生したときでも、いい話をします。
「いいニュースは、このトラブルがある特定の生産ロットに限られているということです。悪いニュースは、その量が膨大だということです」
どうでしょうか。目先のトラブルに振り回されず、冷静に状況を把握している印象です。相手にとって、いい話というものは、いつも「聞きたい」「聞きやすい」ものですが、悪い話は、聞くほうも気が重く、インパクトも大きいのです。