まず、ペットボトルのお茶はコンビニではメーカー品が119~129円(注3)、各コンビニのプライベートブランド(PB)商品がメーカー品よりも安くなっており93円。対してドラッグストアはメーカー品であっても、68~78円とさらに安い。メーカー品はコンビニの半値前後の値段だ。

 缶コーヒーはコンビニで93~114円の幅だが、ドラッグストアでは売れ筋ではないらしく品数が少なめで、ツルハ、クリエイトで見つけたものが68~75円。ただし、特価品で38円という驚異の数字に遭遇した。コンビニのほぼ3分の1の値段だ。

 次にカップ麺。様々な種類があるので、日清食品の「カップヌードル」に絞って価格調査をしたところ、コンビニはおおむね170~171円。ドラッグストアは最安店が98円で、後は138円、148円だった。しかし、各社PB(セブンプレミアム、ファミリーマートコレクション、ローソンセレクト)のカップ麺もあるので、その値段でいえば111~128円となる。なお、ドラッグストアにもPB商品があり、そのカップ麺の価格は58円、78円と100円を切っている。

 カップ麺を買うのもドラッグストアに優位があるといえそうだ。なお、女性に人気のスープ春雨もドラッグストアに並んでおり、PBなら88円だった。スーパーでもめったに100円は切らないので、かなりありがたい金額だろう。

 これだけではない。ついでに缶ビールの価格も比較してみた。アサヒの一番メジャーな銘柄(350mL)を見たところ、ドラッグストアでは1本188~198円に対してコンビニは205~208円。帰宅途中にコンビニでビールを買っているという人にとっては、ちょっと残念な結果になった。

 ちなみに、筆者の地元ではおにぎりを置いているドラッグストアもあり、一個が88~98円。おにぎり1個とペットボトルのお茶1本を購入するなら、最も安いものを選べば156円程度で済む。

 これらは明らかにコンビニを意識している数字だろう。1品100円を切る値付けは消費者の心をくすぐりやすい。コンビニも値引きキャンペーンを行い、中食需要を刺激しているが、コンビニの優位点は値段よりも24時間(注4)いつでも開いている利便性だ。そこを尻目に、ドラッグストアはコンビニと同じカテゴリーの商品を20~30円安くする。なぜそんなことができるかというと、ドラッグストアは食品で儲けなくてもいいからだ。

(注3)通常販売している金額。
(注4)店舗、立地によっては24時間営業でないところもある。

毎日買い物に来てくれる
お客がほしい

 なぜドラッグストアの食品は安いのか。本来薬局であるドラッグストアは、これまでティッシュやトイレットペーパー、洗剤など生活日用品の安売りで客を集めてきた。しかし、いくら安さをアピールしても、日用品は毎日買うものではない。一回買えばしばらくは事足りる。

 ところが食品は別だ。コンビニで昼食を買う層を意識した値付けにすれば、毎日買い物に来る見込み客を確保できる。筆者の見ているドラッグストアは、昼時になるとカップ麺や飲み物、パン類やお菓子を手にレジを待っている男性客をよく見かける。向かいにあるコンビニに並ぶ客が手にするものとほとんど同じ内容だ。