1人創業では
事業が停滞しやすい
創業時に覚悟を決めて参画するコアメンバーは、少人数であることが多い。1人のみという場合も十分にありえる。また1人で始めて途中から増えたり、途中で離脱して1、2人になってしまったりすることもある。
それぞれのコアメンバーの人数によって、一長一短がある(図2)。コアメンバーの人数が1人の場合は、なによりも意思決定が迅速で企業全体のコントロールもしやすい。パートタイムで手伝ってくれる人を率いて、ぐいぐいと進んでいくことができる。
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しかし、議論したりフィードバックをくれたりする相手がいないので、仲間からの圧力(ピア・プレッシャー)がない。そのため、スケジュールが遅延しがちになったり、事業の方向性が不明確になったときに事業が停滞しやすい。
解決策はなによりも、よいメンターを持つことである。できれば事業創造の経験のある人が好ましい。定期的に事業計画や課題について意見をもらえるようにお願いするのだ。必須ではないが、第7回で述べたように株式を持ってもらい、一緒に事業を作る仲間に加わってもらうことも選択肢に挙げられる。