インフルエンザウイルスに効果

 新千歳空港では、新型インフルエンザウイルスによるパンデミック防止措置の一環として、光触媒によるウイルス不活化に関する大規模実証実験も行われました。

 空港2階ロビー各所に、300台以上の紫外線LED搭載空気浄化システムを設置し、さらに全体空調装置にも光触媒フィルターを導入しました。

 その結果、実験室レベルで99.99%以上と非常に高い抗菌・抗ウイルス性能を発揮することが明らかになっていた光触媒が、空港ターミナルビルという実際の空間においても、すぐれた抗菌・抗ウイルス性能を持つことが確認されました。

 そのため、今後各地の空港に導入されていくものと期待されています。

 不特定多数の人々が大量に行き交う空港ターミナルは、感染症の拡大リスクや、それに対する人々の不安が大きくなる場所でもあります。

 感染症を水際で防ぐ対策のひとつとして、光触媒技術が少しでも貢献できることを願っています。

 国土交通省航空局の資料にも、環境にやさしい空港の実現に向けて、空港内のいろいろなところに光触媒を導入していく方針がまとめられています。