金融機関で言ってはいけない言葉、
言うべき言葉を覚えよう

 対面で質問したいという人や、ネットを使っていない人は銀行か有店舗型の証券会社になりますが、その場合はこれから述べるポイントをおさえて、慎重に、上手に付き合いましょう。

 無防備で行くと、失敗につながりやすい危険が潜んでいる銀行や証券会社。投資で成功するために、上手な付き合い方のコツをおさえておきましょう。

 銀行や証券会社に行ったら、窓口で言ってはいけない言葉があります。

 まずは、「預金では増えないから何か運用がしたい」です。

 これでは、言葉は悪いですが、鴨がネギを背負っているようなものです。
「自分に合ったものを選んで欲しい」
「そこそこ増える商品を選んで欲しい」というのも禁句です。

 前述のとおり、窓口で1時間程度話しただけで、あなたに合ったものを選んでもらうことなど不可能ですし、そこそこ増えるといえば、投資信託以外に、保険商品を勧められる可能性が高いといえます(貯蓄目的で保険を買ってはいけません)。

  まして「今、売れている商品は何ですか?」は絶対に禁句。相手は喜んで人気商品や売りたい商品を勧めてきます。

 金融機関に行くなら、「何のために、いくら投資するか」など、投資の目的を明らかにしておくことが大切です。

 相手に「預金では増えませんから資産運用はじめませんか」などと、主導権を握らせるのも危険です。「売れている」「成長が見込める」といった甘い言葉、「これからは新興国」などのもっともらしい言葉にも要注意です。

 金融機関も決まり文句、決め台詞を持っているのですから、商品を購入するこちらも使える言葉を用意しておきましょう。

 もちろん、金融機関と喧嘩するための言葉ではありません。投資で失敗しないために、自分に合った商品を知るための、投資したあと、どんなことに気をつけるべきかを教えてもらうための言葉です。