ノートにカレンダーを貼って手帳にする
手帳は売るシーズンが限られているわりに、おびただしい種類の製品が存在します。サイズやタイプ、カラーやカバーの素材など、本当に千差万別の製品が文具店や雑貨店の店頭をにぎわせています。そうはいっても、そこにお気に入りの手帳が見つからないこともあります。そういうときには、ノートを手帳にしてしまいましょう。
文具好きなら誰でも気に入ったノートがあるでしょう。そういうノートを手帳にしてしまうのです。といっても、日付や記入欄を逐一手書きするわけではありません。自作リフィルを利用するのです。ネット上には手帳愛好家が自作したリフィルがPDF形式でアップされています。これを印刷しましょう。
たとえば、ブログ「pdf de calendar」には、A4から情報カードに至る7サイズにわたって、カレンダーやスケジュール記入用リフィルが用意されていて、無料で利用できます。 これをダウンロードして印刷しましょう。お気に入りのノートに貼れば、世界に一つしかない手帳のできあがりです。念のためにいうと、これらの自作リフィルは、本来はシステム手帳での利用を想定しているようです。パターンのサムネイルを見ると、左右どちらかの端にバインダーに保持するための6穴が書かれているからです。
ただ、穴を開けるかどうかは使う人の自由です。お気に入りのノートを手帳にするメリットは結構大きいです。いつも使っているノートなので、罫線の間隔や濃さ、万年筆など常用の筆記具との相性も完璧です。いっそのこと、市販のリフィルを使うという方法もなくはありません。ただ、裏表に印刷されているために、どうしても片方の面がムダになります。かといって2セット使うのももったいない感じです。ネット上で公開されている自作リフィルは、この点でも手軽に使えます。
印刷が面倒という方には、「CUSTOMDIARY STICKERS」(Greeting Life) という製品もあります。これは、上記のような用途を想定した、カレンダー型のシールセットです。1年分の月間ブロック型のシールシート、それに月ごとのインデックスと、年間カレンダーシール、ホールド用ポケットがセットになった製品です。
デザインもオーソドックスな「Plain」から、パンダが見え隠れする「Panda」まで7種類あります。サイズもそれぞれB6、A6が用意されています。月が始まるごとにカレンダーのステッカーを貼り、メモをしていくのが使うコツのようです。
既存の手帳に飽き足らない人は、ネット上の自作リフィルやこうした市販製品を使って、気に入ったノートを手帳にしてみましょう。
第2回は、手帳にメモ帳を挟んで手帳を増設していく方法についてご紹介します。
※この記事は2011年12月5日に公開したものを再掲載しています。
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●第1回:「理想の手帳探し」はもうやめよう!手帳・ノートを自分仕様にアレンジする時代
●第2回:手帳の工夫は「メモの活用」にあり増設・自作でメモを有効活用するヒント(11/15)
●第3回:綴じ手帳でも「自作リフィル」を使え!フォーマットの力を活用した最強マイ手帳(11/16)
●第4回:手持ちの手帳を無限大に拡張!増設パーツからオーダーメイドまで(11/19)
●第5回:仕事とプライベートに活かすカスタマイズのヒント。アイデア次第で「最強マイ手帳」に変身!(11/20)