年末になると悩むのが来年の手帳選び。アナログ手帳を自分仕様にカスタマイズして、最強のサポートツールとなる「マイ手帳」に変える方法を、5回の連載で紹介する。第3回は「自作リフィル」の使い方。
既製リフィルをパソコンでカスタマイズ
手帳でセルフマネジメントをするために必要なものは何でしょうか。専用の手帳も発売されていますが、自作に勝るものはありません。たとえば、「食べたもの」や「やりたいことリスト」「思いついたアイデア」など、自分が書きたい、記録したいという項目のみを、パソコンの画面上で編集して一ページに収めるのは、既製品には無理な相談でしょう。
システム手帳のリフィルは、自分だけの書式を作るには便利です。これをベースに一から自分用の手帳リフィルを作ることができれば理想的です。いわゆる「自作リフィル」です。ネット上には各種デザイン、用途のものが公表されています。
ただし、時間軸や記入欄をすべてデザインするのはそれなりに骨が折れます。デザインの心得があって、デザインソフトのイラストレーターを自由に使えるなら話は別ですが、そういう人は少数派でしょう。ここでは既製品のリフィルに、少しだけ手を加えて自分だけの手帳リフィルを作ってみましょう。バイブルサイズの例を紹介しますが、ミニ6穴やA5版のリフィルでも同じようなデザインのもので応用できます。
用意するのは、システム手帳のスケジュール用リフィル「一日計画表 303」(JMAM)です。これはバイブルサイズのシステム手帳用のリフィルです。日付の入っていない1日1ページタイプで、時間軸とメモ欄が組み合わされています。これにパソコンとプリンターを用意します。
このリフィルの右側の余白に、パソコンでデザインした記入欄のパターンを印刷するのです。この方法なら最初からデザインすることなく、記入欄だけをあとから追加できます。「今日の注目ニュース」とか「よかった出来事」のようなものから、「食べたもの」「血圧・体温」「お通じ」のような健康関連のもの、さらには「会った人」とか「電話」などのコミュニケーション関連のものまで、たくさんの項目を盛り込むことができます。
出納関連を記録したいときは、表のパターンも印刷できます。実際にデザインして印刷すると、位置のずれが出てくるので修正していきましょう。また、表と裏、両方の印刷パターンを用意しておきましょう。ちなみに、少し細かいテクニックですが、記入欄とリフィルの罫が重なったときに不自然にならないようにすることと、項目名の文字色は薄くした方が記入に抵抗がない、という二点は覚えておくと役立ちます。
また、バージョンアップも視野に入れておきましょう。使っていくうちに、足りない項目や書かなくなる項目もきっと出てくるはずです。こういう項目の過不足も反映しながら、自分に合わせたマイナーチェンジをしていきましょう。