行政が手を引いて法の枠外に
現場で暴走する部活の悲劇

 スポーツと教育との結びつきが強固になった結果、部活は自由な課外活動の域を超え、ほぼ強制的に教師も生徒も参加せざるをえない状況になった。しかしながら、現在でも部活は教師や生徒が「自主的」に行っている活動、という建前が横行している。

「98・99年には学習指導要領から必修クラブ活動がなくなったため、部活はあくまでも教師や生徒が『自主的』に取り組む活動となりました。行政が手を引き、部活は法の枠外に置かれるようになったため、部活は現場レベルで浸透していき歯止めがきかなくなったのです」

 いまだに部活には「教育」という付加価値がついており、現場の教師もしんどくても声を上げにくい空気となっている。

「しかし『ブラック部活』という言葉が取り上げられ、多くの人の関心を集めている今、日本の部活が“当たり前”ではないということを周知して現状を変えて行くべきではないでしょうか。本来、部活は学校に通う子どもに対して、平等に機会を与えることができる素晴らしいものなんです」