1位「人は、何年生きるか、自分では決められません。しかし、いかに生きるか、これは決められます。」

『伝え方が9割』の佐々木圭一氏が選ぶ「2017年伝え方大賞」

村尾信尚キャスター /日本テレビ系「NEWS ZERO」

※出典 日テレ NEWS24

「NEWS ZERO」の番組中。小林麻央さんの訃報を伝えたときの、村尾キャスターの言葉です。番組では、BBCに寄稿した小林麻央さんの言葉が紹介されました。

『例えば、私が今死んだら、人はどう思うでしょうか。「まだ34歳の若さで、可哀想に」、「小さな子どもを残して、可哀想に」でしょうか??私は、そんなふうには思われたくありません。なぜなら、病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです。私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。

だから与えられた時間を病気の色だけに支配されることはやめました。なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。だって、人生は一度きりだから』

力強いメッセージです。実際に村尾さんは、小林麻央さんとお仕事をされていました。彼女の生き方を近くで見て、リアルに感じて言われたのだなと思います。この言葉によって、日本中の人たちが、いかに今を生きるかを改めて考え直させた、そんなコトバだったと思います。大きな寂しさと悲しみの中にみつけた、陽だまりのようなコトバでした。

世の中にはたくさんの人の心をゆさぶる伝え方があって、他にも知られていない素敵な伝え方というものもたくさんあると思います。ここに掲載させていただいたものは、私が独自に集めたものをもとに発表させていただきました。

このような素敵な伝え方が世の中に広がっていくことができたら、一人ひとりが幸せに近づくだろうし、日本中も優しさにつつまれると思います。もうすぐ次の年も始まります。素敵な言葉が、また生まれてくるということを期待しています。