4位「Yes we can. Yes we did. Yes we can.」
オバマ前大統領/大統領最後のスピーチ(2017年1月10日)
※出典 Associated Press
8年にわたる任期を終え、シカゴの聴衆の前で最後のスピーチを行いました。就任当初から、国民の結束と、民主主義への参加が重要だと述べていたオバマ氏。スピーチを締めくくったのがこのコトバでした。
Yes we can. Yes we did. Yes we can.
「私たちは変えられる。私たちは(この8年で)変えた。私たちは(これからも)変えられる」
ごく一部をのぞき、政治家はみな、方法は違えど世の中をよくしようと考えていると思います。目ざす方向は同じ。それなのに人々に賛同されるかどうかは、「どれだけ人を感動させられるか」にかかっているのではないでしょうか。オバマ氏は、私の知る限りで最も心に響く演説をする大統領だったと思います。
3位「人生も、将棋も、勝負はつねに負けた地点からはじまる」
加藤一二三さん/竜王戦 藤井聡太四段、佐々木勇気五段の対局
※出典 加藤一二三さんのtwitter投稿より(2017年7月2日)
29連勝していた藤井聡太四段が、記録更新かというときに30連勝にならず負けてしまいました。世の中からすると「あぁ、負けてしまった。残念」と思っていたことに対して、将棋界の神様的存在である加藤一二三さんの言葉です。「勝負はつねに負けた地点からはじまる」というのは非常に示唆があるなと感じました。この負けで藤井さんも「もっと上に向かってがんばろう」と思う、あたたかい言葉だとも思いました。
2位「バンクーバー五輪からソチ五輪までの4年間の思いを4分間の中に注ぎ込めたと思う」
浅田真央さん/引退会見より
2017年4月12日、フィギュアスケートの浅田真央さんが引退会見を行い、引退を決断した経緯やこれまでの競技人生を語られました。ソチ五輪ではショートプログラムでミスが相次ぎ、フリーでは巻き返したもののメダルには及ばず、その当時の状況や心境を振り返ったコメントです。
プロのアスリートって演技をしている時間は、非常に短い時間なのだと思います。フィギュアスケートの演技時間は4分。その4分のために毎日、彼女の人生をかけ果てしない練習をしてきたことが伝わります。これまで私たちは浅田真央さんから、たくさんの感動をもらってきました。最後に、演技だけでなく伝え方からも感動をもらいました。