近年ホンダは、商品企画の中核に「環境」を据えた。日本市場では、ガラパゴス化が加速し、「ミニバンのホンダ」のイメージが加速した。そうしたなかで、F1撤退、インディジャパン休止など、ホンダらしさのシンボル「レーシングスピリッツ」が薄れてきた。

 ホンダは世界市場で巨大企業化する過程で、企業イメージの尖った部分の角がとれてきた。だが北米市場では、そうした角が「取れ過ぎてしまいそうな」領域に達している。だからこそ、いま「NSX」なのだ。それを、北米オハイオ工場で生産するのだ。

ホンダにとっての再起とは?
北米から復活の狼煙を上げる理由

南カリフォルニアのトヨタデザインスタジオ、キャルティが仕上げたレクサス「LFーLC」。同車は、レクサス「SC」(旧ソアラ)の後継車か? デトロイトショー開催前日、メルセデスの新年パーティで、第6世代のメルセデス「SL」を紹介する、ダイムラー社・ティーダー・ツェッツェ社長。GMシボレーのコンセプトモデル、「CODE130R」。若者世代を狙った、1.4リッターターボエンジン搭載の2ドアスポーツカー。パッと見た目は、スモール「カマロ」だ。
Photo by Kenji Momota

 今回のショーでは「NSXコンセプト」以外にも、スポーツカーの発表が目立った。トヨタは、レクサス「LFーLC」を発表した。これは南カリフォルニアのトヨタデザインスタジオ・カルティが担当。レクサスのスーパーカー「LF-A」を彷彿させる大胆なデザインだ。「SC」(旧ソアラ)の後継車、またはそれ以上に高級路線を狙っている。

 ダイムラーは、デトロイトショー前日、デトロイト市街の高級ホテルでの「New Year Party」で第6世代のメルセデス「SL」を発表。同社ディーター・ツェッチュ社長は挨拶のなかで、「様々な著名人が歴代SLを愛用した。そのなかに、故スティーブ・ジョブス氏もいた。彼はSLのAMGを6ヵ月毎に買い換えていた」と逸話を紹介した。

 また、GMシボレーは1.4リッターターボ搭載の小型スポーツカー、「CODE 130R」、「TRU 140S」を公開。これは北米の若者需要を堀起こりを狙い、アメリカンテイストを全面に押し出したものだ。ポルシェは「911カブリオレ」を発表。ポルシェの世界販売総数のうち、北米が30%、中国が30%、そして日本は3%だ。

 スポーツカー、また、いわゆるスーパーカーの世界市場において、アメリカは1950年代以降、「ドル箱」だ。この流れは今回の各メーカーの発表を見る限り、まだまだ続くように思える。