キーファクターはHEVの減税
日系メーカーは、あえてEVを推さず

インドが2030年までの完全EV化を諦めた裏事情タタは記者会見でスマートシティ構想を強調 Photo by Kenji Momota

 そうした中、2年に一度開催されるオートエキスポ(事実上のデリーモーターショー)が一般公開を前に2月7日、報道陣向けに公開された。

 インド地場最大手のタタは、EVとコネクテッドカーによる近未来都市「スマートシティ」構想を公表。同社幹部の発言内容は、まるでインド政府のEV政策を代弁しているように聞こえた。具体的な出展車としては、イメージリーダーとしての小型EVスポーツカー、公共交通向けの大型EVバス、現行の売れ筋商品である小型車のEVバージョン、さらに新型の小型商用EVなど、EVをフルラインアップして見せた。

インドが2030年までの完全EV化を諦めた裏事情マヒンドラ&マヒンドラのEV設計統括責任者と、初公開したEVプラットフォーム Photo by Kenji Momota

 また、SUVや商用車でシェアが高いインド地場のマヒンドラ&マヒンドラは、小型EV向けのEVプラットフォームを公開。同車の英国人の開発責任者によると、搭載可能なバッテリー容量は20kWh前後を想定しているという。この他、公共交通機関用として3輪EVタクシー、またトヨタの「i-ROAD」に似た超小型EVも出展した。

 一方、インドの乗用車市場でシェア4割を誇るマルチ・スズキは、2017年の東京モーターショーでも出展した四輪駆動EV「e-サバイバー」を出展した。だが、記者会見での同社幹部の発言では「環境対応にはハイブリッド車が最適解」と強調した。