これからは
ユニクロとガチンコ勝負になる

 郊外型の小売業が超都心に出店してワンランクアップした例は少なくない。ユニクロしかり、ドン・キホーテしかり、マツモトキヨシしかりだ。超都心の店舗が宣伝塔になり、知名度と信頼を高める。

 しまむらについていえば、都心攻略は遅れてきた超大物という感じだが、もちろん、都心には先行者が大量にいる。

 なかでも都内の主要駅などに店舗を多く持っているのが「ユニクロ」である。低価格カジュアル衣料専門店というカテゴリーでいえば、ユニクロとしまむらのガチンコ勝負になるのは間違いない。

 ユニクロの2017年8月期の国内売上高は前期比1.4%増の8107億円、営業利益は同6.4%減の959億円。増収減益だった。

 ユニクロはもはや国内ではあまり成長していないのである。店舗数も860店前後でほぼ横ばい傾向をたどっており、新たな出店適格地が見つからないのだ。

 ただユニクロは肥沃な都内に100以上の店舗を持っており、いわば国内ユニクロ事業ではこれまで都内店舗が“ドル箱”になってきたといっても過言ではない。

 しかも身近な都内の店舗がショールーム的な役割を果たす格好で、ネット通販が伸びており、17年8月期は前期比15.6%増の487億円となっている。

 これに対ししまむらは、一部海外店舗もあるが、ほぼ国内といってよく、売上高が2017年2月期の売上高が前期比3.6%増の5654億円、営業利益が同22.3%増の487億円と、規模ではユニクロに見劣りするが、地方などで圧倒的に支持を受けており、パフォーマンスはある。

 ユニクロと同じようにネットと実店舗の相乗効果を狙って超都心、都心での攻略を開始、競争が熾烈になるのは確かだ。