女性の方はというと、25歳を過ぎると、結婚や出産を契機に仕事を辞める者が出るため、労働力率が低下しはじめ、その後、子育てが一段落する35歳頃から再度上昇に転じる。いわゆるM字カーブだ。再上昇の中味は、パート就労である場合が多い。

 女性の継続就労希望をかなえるため、また、キャリアの途絶で企業にとっての貴重な戦力が失われないよう、さらに、社会的に女性の活躍で労働力不足を乗り越えようと、M字カーブ解消のため子育て支援のための待機児童対策や、育児休業制度の充実が図られている点は周知のことだ。

 高齢期に関して見れば、女性は男性より早く50歳代から労働力率は低下をはじめ、60歳には6割、65歳には4割を切る。そして、その後も男性と同じように労働力率が一貫して低下していく。

日本は主要先進国の中で最も高齢者が働いている国だ©本川 裕 ダイヤモンド社 禁無断転載  拡大画像表示

労働力率の反転上昇が決定的となった
「高齢就労元年」 は2006年

 次に、こうした高齢期の労働力率がどのように推移してきたかを見て、今後を展望してみよう。

 国勢調査の労働力率は、歳ごとに分かる反面、5年ごとにしか得られない。労働力率の推移については、やはり毎年の動きを知りたいため、国勢調査ではなく、労働力調査のデータを調べてみよう。