生産者と面談しチェック
検査室や物流センターも設置

「虫媽鄰里団」のような消費者グループにとって、商品の品質は命綱。そのため、生産者と何度も「面接」してチェックを繰り返し、クリアした商品のみを顧客に提供している。虫媽鄰里団の会議室には、毎日のように新しいサンプルが届き、職員や来訪した客が“鑑定者”となって試食している。また、時折、特別試食会を開催し、ベテランバイヤー、美食家、ソムリエなどが、商品を客に勧めることができるか検討したりしている。

 ただ、こうした試食会は商品との“出合い”に過ぎない。その後、そうした商品を販売するまで持って行くためには、品質検査や備蓄、輸送など、さまざまな手間と費用が必要となる。そこで虫媽さんは、品質を保つため、上海に七つの異なる温度の倉庫を建設。併設した検査室で、出入庫する商品を全てチェックし、基準に達したものだけを専門の物流チームが配送している。

 設立から4年が経ち、今では、野菜や果物、水産物、肉、卵、牛乳といった生鮮食料品のみならず、虫媽さんがカスタムメイドした無添加の小麦粉食品や、日用インテリアまでラインナップ。虫媽鄰里団は、暮らしの各方面をカバーし、厳選した高品質の商品を提供している。

 虫媽さんの影響を受けた多くのアクティブなママたちが、続々と「虫媽鄰里団」という“大家族”に加わった形だ。

 虫媽さんのこうした近況を聞き、非常に嬉しく思っている。数年前、高松の空港で初めて彼女たちに会ったときの様子や、彼女らが住む上海浦東のオフィスを初めて訪問したときの風景などを目に浮かべながら、中国における消費者運動の一端を見た思いがした。