艦これTwitterアカウントの凍結騒動を起こした「削除申請濫用」の実態 Photo by Tomomi Matsuno

2月22日、株式会社DMM.comが配信するブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」の公式Twitterアカウントが、第三者の虚偽通告から、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)による著作権侵害だとみなされ、凍結された。同アイコンの画像を自身が描いたものと主張する第三者が、Twitter社に対し連続して虚偽の通告を行ったことが原因だという(※)

そもそもDMCAに関する削除申請は、どのような場合に認められるのか。また、今後インターネットを守っていくために、企業に求められる対応は何か。骨董通り法律事務所の福井健策弁護士と、株式会社so.la 代表取締役でSEOの専門家の辻正浩氏に聞いた。

(※)「艦これ」運営鎮守府 2018年2月22日発表。なお現在、公式Twitterアカウントは復活している。

デジタルミレニアム著作権法(DMCA)
に基づく削除申請とは

――デジタルミレニアム著作権法(DMCA)とは何ですか。

福井弁護士 強烈な名前の懐古感からわかる通り、20世紀末にアメリカで成立した法律です。世界的にもインターネットでは、最も重要とされるルールのひとつですね。

 たとえば、インターネット上の投稿サイトやSNSに著作権を侵害するコンテンツがアップされた時に、その送信の場を提供しているプラットフォーム(グーグルやツイッターなど)が免責されるための条件などを定めています。