使ってはいけないフィードバックの言葉
言葉にも充分注意しましょう。
とくに、「なんで、○○なの?」は封印してください。
「なんで、できないの?」
「なんで、覚えられないの?」
「なんで、気づかないの?」
「なんで、間違ったの?」
「なんで、そんなに時間がかかるの?」
この「なんで?」を口にしているとき、言わないだけで上司の頭の中にはすでに「それは、おまえが無能だからだよね」という答えが用意されています。そして、言わなくても上司がそう思っていることは部下にしっかり伝わります。
部下からすると、これほど嫌みな指摘のされ方はありません。
それに、「おまえが無能だからだよね」という答えは間違っています。正しくは「俺が教えていないからだよね」なのです。
こうしたネガティブな言葉は、忙しさに紛れてつい口にしてしまいがちです。意識的に自らをチェックしましょう。
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もちろん、ときには「叱る」といったフィードバックも必要です。事故につながったり、お客様に迷惑をかけたり、自社ブランドを毀損するような行動を従業員がとったら、毅然とした対応をしなくてはなりません。
しかし、そのときにも、叱るのは「悪い行動」であり、ネガティブな言動で相手の人格を攻撃してはなりません。