部下は皆同じではない
新入社員とベテラン社員は、職位は同じ一般社員であっても、ステージが異なります。となると、当然ながらステージによって期待される役割も異なります。
「あいつは3年目の割に、よくやっているよ」
「彼はもう30歳にもなるのに、まだあの程度か」
このような会話をすることがあるでしょう。
会話の背景にあるのは、ぼんやりとはしているものの標準的な「3年目の役割像」や「30歳の役割像」「うちの会社の社員の成長スピード」を暗黙の基準にして、できているかどうかを話しているのです。
人はこの暗黙の役割像を基準として、できている人かそうでない人かを見ているのです。この基準こそ、ここで紹介している「段階」の真の姿であり、これを暗黙のイメージに留めておかずに具体化しようというのがこの連載でのメッセージでもあります。
ものさしを使って、部下を上手に育成しよう
今日では、多くのマネジャーがマネジメント業務だけでなく自らもプレイング業務を持っています。そうした、時間的な余裕の少ない多忙なマネジャーであればこそ、部下の「4つのステージ」という「ものさし」を活用して、適切なタイミングでの声かけや、フォローが行えるような育成方法を獲得していただきたいと願っています。
明日は、新入社員を即戦力にするために、やってしまいがちな「間違い」について説明します。
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