何と言って仕事を任せればいいか?
- 今回は、Bさんに仕事を割り当てることに決めたとします。
- では、上司はBさんにどのような言葉をかけて、仕事を任せればよいでしょうか。
- 「今ちょっと余裕があるだろう? この仕事頼んだよ」
これはNG。毎回こんな依頼の仕方では、部下のBさんは、たまったものではありません。
一方、ステージの考え方を用いて部下育成を行おうとすると、マネジャーの思考は次のようなプロセスをたどることになります。
- ・Bさんには本来3.メインプレイヤーの役割を期待している
- ・しかし、そのうちある役割(関係者を巻き込みながら成果を出すこと)に
ついてはまだまだ十分ではなく、力不足である - ・Bさんにとっては挑戦的な仕事だが、今回の仕事を通じて、
ぜひその点を強化してほしい - ・具体的に求める成果は3.メインプレイヤーとしてのものである
こう考えたことを、きちんと部下に伝えることができたら…。
部下のやる気や取り組み姿勢も、大きく変わってくるかもしれません。
「Bさんにお願いしたい仕事がある。この仕事を通じて、関係者の協力を取りつける能力を身につけてほしいと思っている。まだ今は心配な点もあるかもしれないが、そのときは私にも相談しながら進めてほしい」
こんな風に一言添えるだけで、印象は大きく異なります。
何より部下にとっては、マネジャーが「仕事をやってくれ」ということだけでなく、「自分の成長まで考えて仕事を割り当ててくれている」ということが分かるだけでも、信頼感に大きな違いが出るものです。