「会議のコスト増」が生産性を下げる
それだけではありません。
会議に多くの時間・労力などのリソースを投入するということは、それだけ、成果を生み出す本来業務に割くリソースが減るということにほかなりません。
その結果、生産性が下がるだけではなく、残業代などの追加コストがかさむことによって利益が圧縮されるうえに、メンバーが疲弊しモチベーションを下げるという悪循環を生み出すことになります。
にもかかわらず、メンバーに「何の意味があるのか?」「参加しているだけで疲れる」と思われるような会議を漫然と続けていれば、チーム運営は危機に瀕することになりかねません。そして、社内にそのような会議が蔓延していれば、いずれ会社そのものが危機的状況に陥るに違いありません。会議は、そんな“危険”な存在なのです。
このような事態を避けるためには、「会議の品質」を上げるほかありません。すなわち、会議にかけるコストを最小化し、会議によってもたらされるリターンを最大化する必要があるのです。そのためには、「会議によってもたらされるリターンとは何か?」を明確にしておくことが不可欠。そして、そのリターンを得るために必要不可欠なコストだけを会議に投入する。これが、「最高品質の会議術」を考える第一歩なのです。