IoT時代に
AIと仮想通貨は技術の両輪

 さて、今回は仮想通貨の三大特性についてお話ししましたが、すべてのものがインターネットにつながるIoTの時代が到来したら、そのときの決済手段は仮想通貨になると思われます。

 たとえるならば、AIを搭載した冷蔵庫が自分で牛乳を注文し、ドローンがそれを運んできて、受け取り確認をした瞬間に仮想通貨が自動的にウォレットから引き落とされるというイメージです。

 すなわち、IoTを実現するには仮想通貨だけでは不十分で、やはりAI技術が必要になります。

 このAIは、「ディープラーニング」と呼ばれる自力学習をする「子どものAI」と、人が一から教えて丸暗記させる「大人のAI」に分かれます。

 同じAIといえども、両者でどれほどの違いが出るのかは、第1回連載の中で「子どものAI」である「Google翻訳」と、「大人のAI」である別の翻訳サービス(X翻訳)に同じ英文を日本語に翻訳させて、まったく異なる結果になるケースを紹介しています。現在一番人気の第2回連載近い将来、『税理士や翻訳家は失業』という予想は大間違い」と併せてお読みいただけたら、望外の喜びです。