部下をやる気にさせる伝え方

今のご時世でも、「上司からの依頼を断る新人」はほとんどいないでしょう。しかし、表面的には快く引き受けていたとしても、実際は「こんなことやりたくない…」と苦々しく思いながら、しぶしぶ取り組んでいる場合もあるはず。
例えば、新人に会議資料の作成を依頼したいとき、何と伝えますか?

「明日の資料、作っておいて」

もちろん引き受けてはくれるでしょうが、「本当は面倒くさいけれど、上からの命令だからしかたない」と思われてしまうでしょう。

○「大事な資料だから、安心して任せられる山本くんにお願いしたいんだ」

伝え方の技術、「認められたい欲」を使ってみましょう。
人は、期待されるとその通りの成果を出したくなるもの。「君には安心して任せられる」と仕事ぶりを認めたうえで依頼しているので、相手に気持ちよく引き受けてもらいやすくなります。「期待に応えたい!」と前向きに取り組めむようになるので、でき上がる資料のクオリティも上がるでしょう。

伝え方を変えれば、相手の「ノー」を「イエス」に変えるだけではなく、仕事の質まで上げることができる…と覚えておいてくださいね。

新入社員にお願いすることが多いのが、お客様へのお茶出しや会議室のセッティングなどの雑務。誰にもできることだからこそ、「何で私が。こんなことやるために会社に入ったわけじゃない」などと思われる場合もあるでしょう。そんなときこそ、伝え方の技術を使いましょう。

○「いつもありがとう。お茶、お願いできる?」

伝え方の技術「感謝」を使った伝え方です。「ありがとう」と言われてイヤな気分になる人はいませんよね。それに、人は感謝されると、それに反することをしにくくなり、その後の話を聞いてもらいやすくなります。