強豪アフリカ勢を抑えて
ボストンマラソン堂々の優勝
「最強市民ランナー」川内優輝(31)が先週、スポーツファンを2回驚かせた。
最初のサプライズは16日に行われたボストンマラソンの優勝だ。日本のファンにはピンとこないかもしれないが、これは凄いことだ。ボストンは1897年に始まった最も歴史あるマラソン大会。かつてはロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティとともに世界5大マラソンのひとつに数えられ、現在はこれにオリンピック、世界陸上、東京を加えた8つの「ワールドマラソンメジャーズ」に格づけされている。世界最高峰のレースとして認められているわけだ。
加えて世界第2位の高額優勝賞金15万ドル=約1600万円が用意されている(1位はドバイマラソンの20万ドル)。ボストンは約2万人の市民ランナーが参加する大会でもあるが、それとは別にマラソン史に名を残す名誉と高額報酬の同時獲得を目指して世界のトップランナーが集まるレースでもあるのだ。