大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三つ星レストランでの研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店で15年働く。家事代行マッチングサービス「タスカジ」に登録し、1年足らずで定期契約顧客数がナンバーワンとなる。予約表に登録すると30分以内に予約で埋まり、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになる。各家庭に出向き、冷蔵庫にある食材で、フランス料理、和洋中など世界各国の料理に腕をふるう。各家庭の家族構成や好みにきめこまやかに応じた料理が人気でリピーターが絶えない。フランス人の夫と生まれたばかりの子どもと3人で暮らす。
編集:「本連載第23回でも、キャロット・ラペのコツがありました。
誰もがにんじん好きになるフレンチ定番サラダの「キャロット・ラぺ」(本書p90)は、塩の量に気をつけ、水分をしっかり絞った後に、4種の味(基本のフランス風、タイ風、ナムル、モロッコ風)をつけるのとそうでないのとでは、おいしさに雲泥の差になります、と」
押切:「にんじんって、嫌いな子も多いかもしれませんが、志麻さんのキャロット・ラペは、子どももスイスイ食べるんです。見ているだけで感動ものです」
編集:「うちの子たちもよく食べますね。育児中にキャロット・ラペを一口口に入れるとどんな気持ちになるんですか?」
押切:「殺伐とした家庭に、一気にフランスの風が吹くんです」
編集:「フランスの風?」
押切:「パンとハムとキャロット・ラペがあると、こんなにゆったりした気持ちになれるのかあ。こんな気持ち、何年も味わったことなかったなあ~と」
編集:「しみじみ語りますね!笑」
押切:「しみじみしますよ。それは」
編集:「では、次回最終回は、ご主人の反応や志麻さんへのメッセージを聞かせてください」
押切:「わかりました!」
彩りあざやかで、冷蔵庫の少ない食材でできる志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回を、ぜひご覧いただければと思います。