わが社の社員は、
さぼることにかけては天下一品
ただ、この話には後日談があります。
カイゼン後はいったん残業時間が減ったものの、しばらくすると、また元のように月曜の残業が増えていったのです。
そこで平川は、申請と承認のフローをさらに細かく分析して原因を探りました。
その結果、申請自体は平日に分散されたものの、承認後に本人が押すべきボタンをさぼって押さない社員が多いことがわかった。
さぼる社員はボタンを押すだけの作業を面倒くさがって、週末に一度に押していた。
わが社の社員は、さぼることにかけては天下一品です。
3回目のデータネイチャー大会でこのことを発表した平川は、カイゼン案も合わせてプレゼンした。
ボタンを押していなかったワースト社員ランキングをその場で発表したので、みんなの前で名指しされた社員は立つ瀬がなかった。
恥をかかされた社員が本当にボタンを押すようになるのか。
それは引き続き検証をやらないとわかりません。
次のデータネイチャー大会でどのような報告があるのか楽しみです。
ぜひ、第1回連載にある、【あなたの会社の危険度ワースト「15の死角」】をチェックしながら、『数字は人格』をカラダ中の細胞に植えつけていただけたらと思います。