システム障害の被害規模を計算
メルカリ数学部の活躍

メルカリ数学部、活動の様子メルカリ数学部は面白ければOK。業務とは無縁そうな、折り紙の数学を真剣に学ぶことも

 19日に東証マザーズに新規上場を果たしたフリーマーケットアプリ運営大手のメルカリ。日本でも有数のITベンチャーへと躍進したメルカリには、数学好きの社員が集う数学部がある。

 活動は週に1度。終業後に集まり、機械学習の基礎となる線形代数やアルゴリズムの数学などをゼミ形式で学ぶそうだ。創部したエンジニアの千葉竜介さんは、「完全に趣味の世界」と語るが、ビジネスで貢献する場面も出始めた。

 昨年秋、システム障害が発生したときのことだ。数学部のチャットに、こんなSOSが届いた。

「システム障害でどれだけのユーザーに影響が出たか、被害規模を調べたい。誰か計算できないか」

 すると、チャットに数学部の部員たちが集結。難解な計算をたちどころにやってのけたという。

 経済界きっての数学好きで知られるカドカワの川上量生社長は、ドワンゴのAI(人工知能)チームや東京工業大学の加藤文元教授を交えた、ディープラーニングを数学で解釈する論文の勉強会を今年から始めた。

「AIには正しい設計があるはずで、その理論を見つけるためには数学の素養が必要」(川上社長)