まず、大企業には自分と同じ年齢で新卒入社した社員が必ずいます。あなたが平成25年卒なら平成25年卒でその会社に新卒入社した「同期入社」社員の一群が必ずいるわけです。大企業の人事は中途採用において、この「同期入社」社員との比較を行い判断します。

「うちの同世代と比べてちょっと見劣りする」
「このレベルだったら今いる人材の方がいい。採用しなくてもよいのでは」

 そんな相対評価が行われるのです。もちろん中小・ベンチャー企業でどんな業務に取り組み、どんな成果を上げたのかも問われますが、大企業では新卒で就職した時の就職偏差値が32~33歳くらい、卒業後10年くらいまではついて回ることになります。

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 また、大企業ではそれぞれの会社にローカルルールが山のようにあります。大企業と中小・ベンチャー企業では組織や動き方の違いもあるでしょう。それらをきちんと受け入れつつ、うまくやっていくことが転職後、大企業で活躍できるかどうかのカギになります。

 いわゆる一流企業のなかには社員のエリート意識が非常に強いところもあります。そこでは昇進・昇格情報にみんなナーバスで、経済小説のように他人に足を引っ張られるような事態が発生したケースを耳にすることもあります。

 もし、人事からは現場を変革する役割を期待して採用されたとしても、最初は組織にしっかり入り込み「この人は良い人だ」「この人は仕事ができる」という2つの評価をしっかり得てから変革に取り組むことです。大企業に限ったことではありませんが、何かを成そうとするには、仲間になってくれる人をつくらないとダメなのです。

(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)