英利はワールドカップの熱で
経営判断を狂わされた?

 最も広告業界関係者を困惑させたのは、ワールドカップ南アフリカ大会のスポンサーだった英利綠色能源公司(以下、英利と略)が、先週ニューヨーク証券取引所から、時価総額が世界の平均時価総額を下回っているので、同社の米国預託株式(ADS)取引をしばらく停止したいとの通知を受けたことだ。

 これについて業界関係者は「以前、盲目的な拡大策をとっていたことに加えて、ヨーロッパとアメリカから『双反(反ダンピング・反補助金)』調査を受けたことから、英利綠色能源は中国の太陽光パネル産業が良い方向へ向かっているにもかかわらず債務が多くなり、損失を処理して再スタートするのに失敗した。しかし、ワールドカップが英利の急速な拡大に弾みをつけたことは否定できないことだ」と語った。

 英利が第一財経に提供したデータによると、英利がスポンサーとなった2010年2月3日からワールドカップ南アフリカ大会が閉幕する7月11日まで、中国最大の検索エンジン「百度」での同社の注目度は419%アップ、メディアの注目度は400%アップした。また、英利がワールドカップのスポンサーなったことに関する国内外の報道は2000以上に上った。

 メディア注目度のアップは、ワールドカップ南アフリカ大会がこの新エネルギー企業にもたらしたメリットの一つに過ぎない。市場ではワールドカップのスポンサーであることがプラスに働き、英利の製品の売り上げアップに重要な役割も果たした。ワールドカップ南アフリカ大会開幕後、英利の太陽電池パネルに対する需要が大幅に増え、英利は世界の太陽光パネル市場での価格競争力と発言力が大きく拡大した。