トップ営業マンとして活躍している人は「名マネジャー(上司)にはなれない」としばしば言われる。確かに、天才的な営業マンだった人が名マネジャーになるとは限らない。実際、トップ営業マンだった人が昇格してマネジャーになった途端にダメ上司になることも多い。その一方で、優れた上司として活躍する人もいる。その違いは何か。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)
トップ営業マンは
名マネジャーにはなれない!?
スポーツの世界では、しばしば“名選手、必ずしも名監督にあらず”といったことが言われる。例えば、プロ野球で考えると《選手時代はあれほど凄かったのに、監督になったら輝きを失ったなぁ》という人が何人も思い浮かぶ。逆に選手時代に苦労した選手、あまり実績を残せなかった地味な選手の方がいい監督になるケースは多い。
ビジネスの世界でも“天才的な営業マン”が存在する。
では、これと同じような状況は、営業の世界でもあてはまるのだろうか?営業職で言い換えれば“トップ営業マン、必ずしも名マネジャーにあらず”という表現になろう。
やり方は独特で真似できないが、とにかくダントツの成績をたたき出す。とにかく「すごい!」の一言に尽きる。そんな人物は、あなたの会社にも1人くらいはいるだろう。
そんな天才的な営業マンが昇進した途端、“ダメマネジャーになった”というケースもよくある話だ。