同じ勝ちパターンを、何度再現できるか

 私の最新刊『神速株投資術』では、「つなぎ」や「カラ売り」、あるいは「信用取引」といった専門的なテクニックについても紹介しています。

 ただ、大切なのはこうしたテクニックを、テクニックとして覚えることではありません。テクニックを活用して、あなたが同じ勝ちパターンを、あなたの技術によって何度再現できるかです。

 なにかの雑誌やネットにそう書いてあったからやる、では駄目なのです。再現性に自信がなければ、むしろ悪い癖がつくので、やらないほうがましです。

(3)戦略を知る

「経験」から「再現性」を獲得したら、次に大切なことがあります。その再現性をどう相場で引き出し、利益を増やすかという「戦略」です。

 この投資戦略がなければ、行き当たりばったりの投資家から脱することができません。

 また、戦略を知るということは、戦場での選択肢を広げることでもあります。

 株式投資は、ある意味センター試験と一緒です。常に大勢のライバルと比較して、どれだけ有利に立てるかが試されていると思ってください。あなたが多くの選択肢から正しく選ぶことができれば、相対的にチャンスが広がります。

 逆に、正しい選択肢に乏しく、あるいは全く知らない投資家であれば、そのまま損失に直結してしまいます。

 そのため、私の最新刊『神速株投資術』では、戦略の解説にまるまる1章分を費やして具体的な8つの戦略を紹介しています。それぞれが、あなたの選択肢を拡張する大事な「やり方」です。戦略については、そこでマスターしてください。

 いかがでしたでしょうか。

 以上が、勝ち続ける投資家になるための、考え方の基礎となる3つの原則です。

 原則を持つことは、いかなる状況にも対応できる、太い幹を持つことに似ています。家を建てる話と同じです。これらがあってはじめて、戦略や戦術が活かされるのです。

 あなたの株式投資での成功を心からお祈りしています。

上岡正明(かみおか・まさあき)
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長
1975年生まれ。放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立し、独立。現在まで16年間、実業家として会社を経営する。これまでに、大手上場企業など200社以上の企業ブランド構築、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントやPRなどを行う。
起業する一方で、同じ時期に元手200万円で株式投資をスタート。以後、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機を持ちこたえ、2014年に株の保有資産1億円を達成。現在は保有資産2億円に到達。
多摩大学大学院経営情報学研究科修了(MBA)。東京都中小企業振興公社講師。学校法人バンタンJカレッジ客員講師、日本行動心理学協会会員、日本認知科学会会員、日本神経心理学会会員、行動経済学会会員、一般社団法人日本行動分析学会会員。
上岡正明のオフィシャルブログ https://ameblo.jp/kamioka2014/