日本語でも悩むメールがスラスラ書ける! 総合商社で磨き抜かれた「生きた英語」とは?
「値下げ要求をスマートに断りたい」「代金の未払いをやんわりと伝えたい」「商品をさりげなく売り込みたい」。あなたならどう書きますか?
三井物産の商社マンとして、約40年間、第一線で活躍し、退職後は慶應義塾大学、早稲田大学のビジネススクールで教鞭をとる定森氏の新刊、『人を動かす英文ビジネスEメールの書き方ー信頼と尊敬を勝ちとる「プロの気くばり」』から、内容の一部を特別公開する
「ワインがおいしかった」より言うべきこととは?
商談後に、会食の接待を受けることは少なくありません。時には、豪華なレストランでのディナーに招かれることもあるでしょう。
接待のお礼として、どのような英文メールを送ればいいのでしょうか? 例をご紹介します。
(件名:お礼)
(シュルツ様、昨日貴社をお訪ねした際、心温まる歓待をしていただき、誠にありがとうございました。)
(フレンチレストランでの豪華で心に残るディナーにご招待いただき、改めて両社の緊密な関係に思いをいたした次第です。)
(その緊密な関係が、YBM社と千代田貿易の互恵関係に発展することを祈念しております。)
さて、このメールのポイントを見ていきます。
非日常的な厚遇に対しては、相手の善意や厚意に対する「気くばり」として、簡潔ではあっても丁重なお礼のメッセージを送りましょう。
このケースのようにすでに取引関係がある場合は、詳細な商談内容のフォローについての言及は抜きにして、感謝の気持ちに焦点を絞ったほうが洗練された印象を与えます。