高田 よく聞く話です。

小室 できれば、休暇を取る前提として「どんな問題があっても怒らないので、全部共有してから休みに入ってね」と声をかけるのがいいですね。「今のうちに白状しよう」と過去の案件を全部オープンにしてから休むようになります。組織の生産性を落としている大きな要因として、「仕事の属人化」(その人にしかできない仕事があったり、その人しか把握していない情報が多いこと)がありますが、連休の取得促進を機会としてチームの仕事の属人化を解消していことは非常に重要ですし、リスク低減にもなります。

高田 弊社の場合も、お互いの仕事を知る効果があったと思います。職場内では、いつも一緒にいる上司の有難みがわからなかったりしますが、2週間以上いなくなると、「課長って、こんな仕事をやってくれていたんだ」と気づきます。お互いに感謝の気持ちがわいてくるんです。

「ノー残業デー」「22時以降の残業禁止」
を宣言したら社内がざわついた

小室 社長に就任されてすぐ、22時以降の残業禁止を導入したとお聞きしました。今や、それを大幅に引き下げて20時半以降、残業禁止にされていますよね。

高田 それも、2015年当初に宣言したときは相当ざわつきましたね。

小室 え?「22時」以降残業禁止でも、衝撃的だったのですか。

高田 当時は口を揃えて「絶対に無理!」と言っていました。中には日付が変わる時間まで会社に残っている人もいましたから。

小室 それ、たった3年半前のことですよね。

高田 そうです。22時以降残業禁止なんてできるわけない、と。本当はもっと早い時間にしたかったんですけど、我慢して22時と伝えました。私としては「まずはこれくらいはやろうね」という想いでした。