アイデア10 避難しやすい格好と避難しても安心できる場所

大雨情報で「早期避難」を確実に実行するためのアイデア12選(下)写真提供:松上京子(まつうえきょうこ)さん。田辺市議会議員。 「車椅子から青空がみえる」(小学館)著者。 アウトドア好きの車椅子ユーザー。今もカヌーを楽しむ。車椅子ユーザーにも、自然の中や日常生活の中でアクティブに活動して欲しいという思いで、アウトドアメーカーの商品開発にも協力されています。

 これは、過去記事をお読みください。アウトドアウエアは、雨の時に大活躍です。濡れるのは不快だと思うと、避難が遅れます。濡れない、蒸れない機能がある衣類をいつも使えていれば、災害時も快適に避難できます。車椅子用アウトドアレインウエアだってあるんです。

 これだけ毎年台風や豪雨があるのに、いまだにレインウエアも準備せずに、その場にあるもので作りましょうとか、意味がわかりません。土砂災害が多い地域、浸水が起こる地域は、運動靴での避難が○とか言っている場合ではありません。早期避難の検討と専用のウォーターシューズや、被災後の安全靴など、あらかじめ装備しないといけないのではないでしょうか?

■災害時も役立つレインウェアを普段使いに「寝るな、寝ると死ぬぞ!」は間違い?
http://www.risktaisaku.com/articles/-/1839

 また、避難所が大変そうだから逃げなかったという方が多いのです。避難所をもっとすごしやすく変えていきましょう! 避難所になる学校に普段からクーラーなどの空調施設や非常電源もないと大変になるのは、明らかです。

 女性もこどもも、性別も年齢も関係なく、海外に由来がある人も、障がいがあっても、誰もがすごしやすい避難所や避難場所について、多くの人が関心を持って対策をとらなければ、避難しないしできない人が多くでてきてしまいます。

■これが仮設住宅?!普通に住みたくなるレベル!(前編)
おしゃれなイタリアの仮設住宅と災害関連死のない避難所
http://www.risktaisaku.com/articles/-/6213

 ホテル利用や広域避難も考えられています。さらに、自助として、あらかじめ調べておいて、被災しない地域に旅行に行ってしまうというのもありかもしれません。

 被災地に多くの人が残っている方が、救助が大変になり2次災害も起こるのです。高齢の親を早めに旅行に連れ出すために、普段から避難資金を貯めたり旅行に慣れておくのもいいかもしれません!もちろん、アイデアの1つにすぎず、これだけで解決するわけではないですけど・・