Dマネジャーのように、自分の思い込みや価値観で会話をしてしまうと、問題の本質を聞き逃してしまうため、仕事のミスや問題が発生してしまう可能性が高まります。それだけでなく、Aさんのモチベーションを下げてしまい、Dマネジャーに対する信頼も薄れてしまうのです。

 では、具体的にどうすべきだったのか、会話から学んでいきましょう。

Aさん 「Dマネジャー、報告書に関して、いくつか確認したい事があるので、今お時間よろしいでしょうか?」
Dマネジャー 「大丈夫だよ。どうしましたか?」
Aさん 「データに、もう一度見直した方がいいと感じる箇所を発見しました。メンバーにも確認してもらいましたが、マネジャーに最終確認していただきたいのですが」
Dマネジャー 「分かりました。1時間後に会議があるから、それまでは大丈夫です。データに見直しが必要な部分がありそうなんだね。Aさんがそう思った部分はどこですか」
Aさん 「実は、この部分なのですが…」

 このように、Aさんが感じたことを受け止め、正確な情報を把握したことで、データのミスを見つけることができ、大きな問題に発展せずに済みました。

価値観の違う中途採用者との
コミュニケーションには「共感」が役立つ

 今、人材の流動化が激しくなり、中途採用者が増えています。しかし、社会人として育ってきた環境が違うため、価値観もさまざま。そのため、ビジョンの共有や円滑なコミュニケーションはますます重要な課題となっています。

 そこで「共感的理解の心得」が大きく役立ちます。管理職の方は、ぜひトライしてみてください。