「週刊ダイヤモンド」9月1日号の第1特集は「自動車・電機・IT 40年で完成した日中逆転の全経緯」より、上海を拠点とする大手経済メディア「第一財経」による現地報道から、膨張する中国の経済・産業の様子をお伝えする。記事一覧はこちら。2001年から2017年まで海運市場は低迷期が続いていたが、南通中遠海運川崎は17年連続で黒字を確保している。(陳姗姗 第一財経記者)

南通中遠海運川崎
南通中遠海運川崎は2001年から2017年まで海運市場は低迷期が続いていましたが17年連続で黒字を確保している Photo:PIXTA

 南通中遠川崎船舶工程有限公司(江蘇省南通市、NACKS)の溶接作業場では、数台のロボットが「単独」で鋼板切断作業を行っており、昔のように熱気にあふれ立ち働く労働者の姿は見当たらない。

 南通中遠海運川崎の関係者によると、これは2012年に操業した自動生産ラインであり、本来25人の労働者によって完了させていた切断作業を4台のロボットがこれに代わり、生産効率を2倍に高めたそうだ。

 06年にはすでに、南通中遠海運川崎は一歩先を見据えた計画を行う。生産や設計システムの情報化改造に着手。さらにロボット応用の拡大と生産ライン改造の実施し、情報化と工業化を深く融合させることで、大幅な人件費の削減と重労働を軽減させて作業環境を改善。生産効率を高めて製品の不良品率を低減させた。

「5台のロボット生産ラインが相次いで操業されるとともに、該当工程の生産効率は7割前後高まり、作業の安全性と品質の安定化を確保した上で、さらに製品建造周期は10%~15%短縮し、生産効率は15%以上上昇した」と、南通中遠海運川崎の陳弓総経理は言う。