「高視聴率番組は改編しない」が
裏目に出る可能性も

「4年連続視聴率3冠」に輝き、最強に見える日本テレビだが、実は数字が徐々に落ちているのも事実だ。

 特に、これまで強かった朝の番組の人気にも陰りが見え始め、今年の9月で「PON!」が打ち切りとなることが発表されている。戸部田氏はこの状況を以下のように指摘する。

「ここ数年間は、年間視聴率に大きなアドバンテージが出る朝、昼の番組が強かったのですが、それが今や日本テレビのウィークポイントになっています。朝の番組は『視聴習慣』、つまり、いつもこれを見るという習慣が出来上がっている人が多いため、『PON!』の後継番組がいきなり高視聴率を取るのは難しいといわれています。なので、ここは不安材料でしょう」

 では、他局が日本テレビの脅威となるのか。戸部田氏は「ここ2~3年は、まだ日本テレビがトップを維持するとは思う」と前置きした上で、こう分析する。

「もちろん長年、視聴率がいい番組でもマンネリ化は避けられません。なので、いつかは改革する必要は出てくるとは思います。ただ、現状では番組の調子がいいだけに、新しいことにチャレンジする必然性がなく、作り手側の世代交代が進んでいないように見える。これが後に足を引っ張る可能性はあるかもしれません」

 今年4月、日本テレビの改編率は、全日帯(午前6時~深夜24時)3.1%、ゴールデン帯(午後7~10時)0.5%、プライム帯(午後7~11時)9.3%と、いずれも1桁。これは、極めて異例のことである。

「変えない」という、逆の意味で挑戦的な日本テレビの決断が吉と出るのか、凶と出るのか。いずれにしても、今後の課題は番組のマンネリ化と、制作陣の世代交代が鍵になるのかもしれない。