プレイングマネジャーは「頑張らない」ことが大切

 チームを変えるキーパーソンはプレイングマネジャーです。
 こう書くと、プレッシャーに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、マネジャーの皆さんに高度なスキルが求められるわけでも、特別な負担が求められるわけでもありません。

 むしろ逆です。まず第一に、「マネジャーである自分が頑張らなければ」「自分がチームを引っ張らなければ」「自分が優秀でなければ」という意識を捨てていただく。過剰に背負っている「責任感」や「プライド」を肩から下ろして、気持ちを楽にしていただきたいのです。

 実は、マネジャーが気負って頑張りすぎることで、メンバーが力を発揮しづらくなっているケースが非常に多いのです。まずは気持ちを楽にしていただいて、素直にメンバーに助けを求め、メンバーを信じて仕事を任せる。人間は誰しも、チームへの貢献欲求をもっています。それを信じることが、メンバーの力を引き出して、健全なチームワークを生み出す出発点なのです。

そのうえで、次のようなステップを踏んでいただければ、状況は変わっていくはずです。

[STEP1]マネジャー自身の時間の使い方を可視化する
[STEP2]マネジメントに軸足を置いた時間の使い方を実現する
[STEP3]メンバーとの「関係の質」を高める
[STEP4]チームの時間の使い方を可視化する
[STEP5]メンバーとともに生産性を上げる方策を考え、実行する