この既存資源を活用した展開や、加盟店に宅配料の負担がかかることの印象が先行して、なんとなく、うまくいかないという声が渦巻いているようだ。

 しかし、実験を行った北海道の15店の実績は、店頭のポスター程度の告知で大々的な宣伝を行っていないにもかかわらず、「1日あたり3件の受注で5000円程度の売上高」(同社)だった。

 セブン-イレブンでは今後、「1店あたり10件程度の注文を獲得し、客単価2000円として平均日販で2万円」(古屋一樹社長)という目標を立てている。コンビニの平均日販が伸び悩んでいる昨今、店頭で2万円の平均日販の上乗せはそう簡単ではない。

 一方で、店頭で扱っている商品を注文から最短で2時間、しかも1時間枠で宅配してもらえるのは消費者にとって魅力的である。

 商品はいち早く欲しいが、コンビニが近くにない。小さい子どもがいて買い物に出られない。高齢で重い荷物を持ち帰るのは苦痛などのニーズはあるはずだ。ネットスーパーなら注文してから宅配まで、どんなに早くても5時間、6時間後ということになる。

 宅配の空白となっているこうしたニーズを積み重ね、日販2万円を目指す「ネットコンビニ」の計画は、現実離れしたものだろうか。しかも大きな投資は必要なく、セブン-イレブンは別の基盤を作る必要はない。加盟店に負担はほとんどかからない。小さく生んで育てる格好である。

今からアマゾンに対抗できるか
ネットコンビニが目指すべき道は

 セブン-イレブンが今後、ネット戦略を拡大するにあたって、ある流通コンサルタントは「通常のネットスーパーと同じ路線を歩んではいけないのではないか」と指摘する。

 セブン-イレブンがネット戦略で扱い商品を広げるにしても「店頭で扱えないような好採算のサービス商品、例えば家事代行などにした方がいい」という。