(3)自分にとって、重要なことは何かを見極められるので揺らがない

 自分にとって必要なもの、大切なことがわからなければ、不要なものや重要ではないこともわかりません。

 紙袋やレジ袋が引き出しの中に押し込まれているなんてことはないでしょうか? しばらく着ていないし、たぶんこれからも着ることはないであろう服がクローゼットに詰まっていませんか。

「とっておけば役に立つかも」「いつか必要になるかも」「まだ使えそうだから」。そうやって不要なものが溜まっていないでしょうか。

 自分にとって重要なことが見極められないと、「あったほうがいい」「やったほうがいい」「知っておいたほうがいい」「できたほうがいい」、そういう不要なもので生活が埋め尽くされてしまいます。

 必要かどうか、自分にとって重要かどうかの判断基準がないからそうなってしまいます。目指すことがハッキリすれば、判断基準が明確になります。

 不要なものにはキッパリ、「ノー」と言えるようになります。

コボリジュンコ
「逆算手帳」考案者、GYAKUSAN株式会社CEO
大学卒業後、システムエンジニアとして8年勤務。その後、フリーランスを経て2004年にウェブサイト制作会社を設立。
会社設立前後の多忙すぎる日々に耐えきれず、わらにもすがる思いで手帳を使い始めたところ、その効果を実感し衝撃を受ける。
手帳でスケジュールやタスク管理をする一方、ワークスタイルやライフスタイルを見直して、理想の生き方・働き方を模索するようになった。著書『1年後の毎日が変わる!あなたの夢を叶える「100年日記」』の出版記念セミナーで、多くの人が5年後の自分をイメージできないこと、逆算で考えられないことに愕然とし、逆算思考を体系化できないかと考えはじめる。
試行錯誤の結果たどり着いたのが「逆算手帳」で、2016年に商品化。Amazonで販売したところ、クチコミでたちまち完売。
おもな著書に『願いをかなえる!逆算手帳術』(監修・宝島社 2018年)、『1年後の毎日が変わる!あなたの夢を叶える「100年日記」』(大和出版 2015年)がある。