子どもや若者に絶大な人気を誇るユーチューバー(You Tuber)。小学生の「将来の夢」で上位に挙がるほどのブームとなっている。おそらく、おじさん世代の多くは、そのブームから取り残されているはず。「ならば…」ということで、ユーチューバーの魅力、そしてそれがおじさん世代に波及する可能性、さらにはビジネスにも活用できるのか大マジメに考えてみた。(取材・文/フリーライター 有井太郎)
子どもの夢は「ユーチューバー!」
見だすと止まらず、親に禁止される子も
「将来の夢はスポーツ選手です!」「歌手になりたいです!」「お菓子屋さんがいいです!」。筆者のような30代や、それより上の40代、50代の人にとって、小さい頃に思い浮かべた「将来の夢」といえば、この辺りが定番ではなかっただろうか。
今の子どもたちも、そのような職業が人気なのは変わらない。しかし一方で、かつては聞かなかった職業が「将来の夢」の上位にランクインしている。ユーチューバーだ。
日本FP協会が毎年調査する小学生の「将来なりたい職業」。2017年の調査では、「ユーチューバー」が男子6位にランクインしたのである。前回14位からの急上昇で、トップ10に入ったのも初のようだ。
若年層におけるユーチューバー人気は、想像以上だ。小学校低学年の子を2人持つ母親は「子どもは、フィッシャーズやはじめしゃちょーなど、お気に入りのユーチューバー動画を毎日見ている」と言う。そして、その背景には「学校の友達がみんな見ているから、自分も話題についていけるようチェックしている面もありそう」と話す。