医師の勤務は長時間労働になりがちだ
多忙である医師はどうしても長時間労働になりがちだ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

神戸市立医療センター中央市民病院の救命救急センターは、「断らない救急医療」の理念を掲げ、医療機関の救命救急体制に関する厚生労働省の調査で、2017年度まで4年連続で全国1位の評価を受けている。まさに「断らない救急日本一」の病院なのだが、長時間労働が問題になっている昨今、報道をきっかけにSNS上では“ブラック病院”との批判にさらされている。本当にブラック病院なのか。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

医師の長時間労働は
断らない救急のせいなのか?

 救急車から画像診断室へ。患者を乗せたストレッチャーに付いて行くと、既に3~4名の医師が待ち構えていた。聞けば、脳神経外科医だという。

「僕らは、救急センターからの要請がなくても、一番に駆けつけます。脳の病気は本当に一刻を争いますからね。1分1秒でも早く正確に診断し、治療を開始しなくてはなりません。専門医が必要です」

 モニターに映し出された画像を鋭い視線で見つめたまま話す。

 ここは神戸市立医療センター中央市民病院の救命救急センター(以下、中央市民病院)。「断らない救急医療」の理念を掲げ、医療機関の救命救急体制に関する厚生労働省の調査で、2017年度まで4年連続で全国1位の評価を受けている。

「救命救急センターもすごいけど、今度は脳卒中センターにも取材に来てください(笑)。最善の医療を提供しています。うちの坂井信幸先生は日本でもトップクラスのプロフェッショナルです」

 言葉の端々ににじむ自負。

 そういえば、中央市民病院には、脳動脈瘤に対するステント治療を、日本で初めて導入した、すごいドクターがいると聞いたことがある。