ビュッフェの料理がなくなっても
補充しない日系航空会社のラウンジ

 今月中旬のある日の早朝、羽田空港から上海に向かうために早めに空港に着いた私は、日系航空会社のVIPラウンジで朝食を取ることにした。7時50分だった。

 案内された席に移動する際、食事が盛られている皿が並ぶビュッフェコーナーのそばを通った。ところがだ。利用者がほとんどいないにもかかわらず、すでに料理がほとんど残っていない皿がいくつもあった。その時、この航空会社の「サービスレベルが下がった」という話を思い出し、自然に取材モードに切り替わった。

 ラウンジには、かなりの人数の職員が配置されている。しかし、こちらから呼ばないと、使い終わった食器類を下げてくれない。だが私は、特にそれを問題にしようとは思わなかった。それぞれの航空会社にはその会社なりのサービススタイルがあると思うからだ。

 しかし、40分たっても、ビュッフェコーナーの皿に料理がまったく補充されないのだ。そばを何度も職員たちが通っているのに、気にも掛けるそぶりさえない。念のため、事実関係を確認しようと思って担当責任者を呼んだら、急に青ざめてお詫びし始めた。つまり、皿に料理がないことを見落としていたのだ。

 私は思わず嘆いてしまった。この航空会社の熱烈なファンになってからすでに37年、こんな体験は初めてだったからだ。

 中国訪問を終えた帰りに、浦東空港にある中国国際航空(CA)のファーストクラスラウンジを利用させてもらった。日系航空会社のVIPラウンジと同程度のラウンジなので、野次馬根性を出して思わず比較してみた。

 ビュッフェコーナーは、メニューの豊富さ、品数ともに日系航空会社の完敗だった。皿には、たくさんの料理が盛りつけられており、料理が少なくなればすぐに補充されていた。

 これまで私は、CAのサービスの悪さを何度も批判したことがある。その分、チェックも入念になる。わざとシャワー室を利用したいと申し出て、ラウンジ内の施設もチャックしてみたが満足感は高まる一方。同時に、日系航空会社のサービスに対する危機意識をますます高めた。